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校長室だより

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第47回入学式

 桜が満開で入学式を迎えられるのは、7年ぶりだそうです。
そのような中、上尾高等学校 第67回入学式を、PTA会長 木村将義 様
PTA副会長 田口 隆一 様、後援会会長 山﨑 瑞穂 様、同窓会会長 野本一人 様
のご臨席を賜り挙行することができました。
 普通科 239名、商業科 125名、合計 364名の新入生が、「上高生」として
仲間になりました。新入生の皆さんは、すがすがしい笑顔と大きな返事で、大変素晴らしい入学式でした。新入生の「上高」での活躍を期待します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式 < 式 辞 >

本校の桜の花も今、満開で、はなびらが舞うこの春の佳き日に、ご来賓の
PTA会長 様、
PTA副会長 様、
後援会会長 様、
同窓会会長 様、
 並びに、保護者の皆様の御臨席を賜り、令和六年度 埼玉県立上尾高等学校 第六十七回入学式 を挙行できますことに
心より感謝申し上げます。
 ただいま入学を許可しました、普通科・二百三十九名、
商業科・百二十五名、合計三百六十四名の新入生の皆さん、
入学おめでとうございます。私もこの四月に上尾高校の一員になったばかりですが、皆さんを心から歓迎します。
 上尾高校は、昭和三十三年に開校して以来、今年で六十七年の伝統ある学校です。
 この間、本校は、政治や経済、教育、そしてスポーツ界など、社会の様々な分野に多くの人材を輩出してまいりました。
 これは、本校が校訓とする「文武不岐(ぶんぶわかたず)」
「自主自律(じしゅじりつ)」の教育の成果であります。
 校訓の一つ目「文武不岐(ぶんぶわかたず)」とは、
「文」すなわち「学習・勉強」と「武」すなわち部活動や
学校行事などの「体験」は切り離すことはできないということを意味しています。つまり「文」と「武」の両方に取り組んでこそ価値があり、それぞれに対して効果が得られるということです。
 二つ目の「自主自律」とは、自分自身で考え行動するとともに、自らをきちんと管理する姿勢を怠らないということです。
 新入生の皆さんには、このような校訓をぜひ胸に刻んで
ほしいと思います。
 さて、今日は皆さんの「上高生(あげこうせい)」としての
生活が始まる記念すべき日ですので、私からも皆さんに高校
生活においてぜひ取り組んでほしいことを二点お話しします。
 一点目は、私の好きな言葉で、「慎始敬終」(しんしけいしゅう)という言葉のお話です。
この言葉は、物事を最初から最後まで気を抜かず、手抜きをせずやり通すこと。という意味があります。
一日、一日を大切にし、日々努力を重ねることが大切です。勉強やスポーツ・芸術等ではその場しのぎでは、結果や成果が出ません。結果や成果を出すためには手抜きをせず、日々の努力が必要です。毎日、全力で頑張ると精神的・肉体的につらくなります。
気分転換をしたり、オンとオフのメリハリをつけた生活が重要です。また、この言葉にはもう一つ意味があり、「始め」と「終わり」が大切とあります。皆さんは本日の入学式が始まりで、
三年後の卒業式が終わりとなります。是非、本日から三年後の
進路実現に向け、未来の幸福を手にするために、皆さん一人一人が夢を持って、明るくさわやかな高校生活を送ってほしいと
願っています。
 二点目は、「他人の立場を思いやる心を持ってほしい」
ということです。
 欧米社会では「自分がしてもらいたいと思うことを他の人にしなさい」という言葉が深く浸透しています。
私たち日本人も『論語』にある孔子の「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」という言葉から同じ意味を学びとることが
できます。
 私たち人間は一人で生きることはできません。今皆さんが
ここにこうしていられるのは、多くの人々の支えがあっての
ことだということをしっかりと認識してほしいと思います。
 その認識を出発点とすると、人への感謝の気持ちが生まれてきます。その感謝の気持ちが人を思いやる心へとつながります。
 国際化の進展、人間関係の複雑化など社会の変化の激しい今こそ、他人を思いやる心が必要です。相手の立場になって物を
考え、他人の心の痛みが分かる人間が一人でも多くなることによって、社会はより豊かになるでしょう。皆さん一人ひとりが
その先駆けとなってほしいと思います。
 御参列の保護者の皆様、お子様の御入学まことにおめでとうございます。心から、お祝い申し上げます。
 保護者の皆様にお願いがございます。教育は学校、家庭、
地域社会が一体となって一人一人の生徒を見守り、育むことが必要であります。そのためには、三者が一体となって信頼と
協力関係で強く結びつき、連携を深めていくことが重要となってまいります。
 是非とも、本校の教育方針を御理解いただき、御支援、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 結びに、本日御臨席賜りました皆様に心から御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念しまして、式辞といたします。

 令和六年四月八日

              埼玉県立上尾高等学校長  惠賀 正治

修了式校長講話(成功体験から多くを学ぶ)

令和5年度修了式校長講話

 

ー 成功体験から多くを学ぶ -

 

 人間(皆さんも)誰しもが「できた」、「自信が無かったが、何とか成し遂げられた」という成功体験をお持ちであろう。私にもいくつかそのような秘め事があります。思い返してみると、ほんのちっぽけであったことですが、自分にとって大きな自信となった出来事であり、のちに、永遠に心にしまわれていき、たまに引き出しから出して自慢できるものだと感じています。

 

 ・逆上がりができた   ・100m泳ぎ切った   ・リフティングができた

 ・変化球を習得した   ・検定試験に合格した   ・目標個数の英単語を覚えた

 ・語学をマスターした  ・ダンスを習得した    ・会社運営が軌道に乗った

 ・目標であった志望校や進路先に内定した

 

 成功体験を大切にして生きていくことは、自己の成長やポジティブな心構えを促進する上で非常に重要なことです。成功体験は、自らの生き方に自信をつけたり、目標を達成するためのモチベーションを高めたりするのに役立ちます。

 以下、何故成功体験を大切にする必要があるのか、その理由と方法をいくつか挙げてみます。

 

 1 自己肯定感の向上:

 成功体験は、自分の能力や価値を肯定的に評価する上で重要です。成功体験を振り返り、自分の達成できること、できたことを実感することで、自己肯定感(自分自身が今の、ありのままの自分を認めて尊重すること)が高まります。

 2 モチベーションの維持:

 達成した成功体験は、次の目標に向けてのモチベーションを維持するのに役立ちます。成功体験を振り返ることで、困難に直面した時でも前向きな姿勢を維持しやすくなります。

 3 成長の証拠と学びの機会:

 成功体験は、自分の成長や学びの証拠となります。成功したことから得られる喜びや満足感は、自己啓発やスキル向上の励みになります。

 

 また、成功体験を大切にするためには、次のような方法があります。

 

 1 振り返り:

 成功した経験を振り返り、その時の感情や状況を思い出します。その成功をもたらした要因や自分の取り組み方を考えます。

 2 目標設定:

 成功体験を積み重ねるために、明確な目標を設定します。小さな成功を積み重ねることで、大きな目標に向けて進んでいきます。

 3 共有とフィードバック:

 成功体験を周囲と共有し、フィードバックを受けることで、さらなる成長や学びが得られます。周囲からのサポートや励ましも、成功体験を大切にする上で重要です。成功体験をした。努力の結果得られた仲間や周囲の人をほめるとともに、ともに喜びあうことが大切です。そうすることで他人から認知された仲間の心の中には、自信と勇気がわくと思います。

 

 成功体験を大切にすることは、自己成長やポジティブな心構えを促進するだけでなく、より充実した人生を送るための鍵となります。前述したように、他人へのリスペクトは忘れないでください。

 

 さて、遠い昔の記憶になるかもしれませんが、自転車に乗れた喜びとは、皆さんが最初に得た成功体験の一つではないでしょうか。

 自転車は人力と器械が調和して初めて体(たい・てい)を成す乗り物です。初めて自転車と対峙するときは、二点しか地面と設置しないこの奇妙な乗り物が、果たして意のままに操れるものなのであろうか、疑問に思うことでしょう。乗れるまでにはとてつもない修練が必要であることは幼心に響くと思います。何度横倒しになってもめげずに、ペダルを踏み続けた人だけが、走る体感を得られるのです。その喜びは、幼少期であっても誰でも記憶に鮮明に残っていることでしょう。

 

 そうした試練のあとの乗り心地とは、単調な平地を走る爽快さから、ギアを変えずに坂道を上る苦しさまで、人生そのものであり、人の生きざまそのものをあらわしているようです。

 ゆっくり走れば不安定になり、速く走れば車体は安定する。その感覚を知ると、わざと倒れようと思っても倒れることはできない。私たちは行きたい道を自転車に乗り、操ることで、思うままの方向へ向かっていけるのです。

 

 そこで、あらためて私たちは感じるのです。自転車に乗ることで、人生最初の成功体験と、これからどんな困難に立ち向かって意向とも、必ず1人で走っていける自信をもらったということを。

 

 新たな春を迎えます。出会いと別れが旅立ちという名の下でやってきます。目の前の坂がどれだけ急かはわかりませんが、自分が行くべき道ならば、志した道であるならば、よろけることなく進みたいものです。そのために、体重を乗せてしっかりペダルを踏み続けましょう。踏んでいかねば転倒します。時にはギアを変えてスマートに。時にはスピードを上げて颯爽と。

 

 そのひたむきな姿勢が自分を確かな成長に導いてくれるはずです。

 皆さんの御活躍を心より期待しています。

 

                                     校長 嶋村 秀樹

式辞(第64回卒業証書授与式)

令和5年度第64回卒業証書授与式

 

 校長 式辞

 

 式辞 ここ数年で国際社会情勢、日本経済の根本、教育界全体の在り方や、今まで変革を要しなかった不易の流れが、大きく変わったこと等を、今まさに実感しています。あわただしい毎日を過ごしている中でも、季節の変化が、本格的な春を連れて来ようとしています。暖冬が続くと思いきや、降雪に悩まされる事態に対応せざるをえない様相は、まさに自然現象に立ち向かう我々が持つ、力の小ささを露呈しているかのようです。

 

 しかしながら、元日に発生した能登半島を中心とする震災においては、多くの方々の犠牲の下、あの時を忘れないという強い気持ち。協力・協調・協働の基、力強く生きていくという、人間が元来持つ屈強な精神力を感じてしまうのは、私だけではないはずです。今でも多くの方々が避難所生活を強いられ、学校生活や卒業式をも満足に行うことができない現状を垣間見ると、今日のこの日を迎えられた事は何物にも代えがたい感があります。まずもって、被災された皆さんに対し、お見舞いを申しあげるとともに、尊い命を落とされた方々への哀悼の意を表したいと思います。

 

 私自身、三年間の就業を、ここに終える皆さんに対して、このよき日に、式辞という形で言葉を伝えることができることは、本当にうれしい限りでございます。

 

 本日は来賓席より、PTA会長様 をはじめ、本校の学校運営を支えていただいた、学校評議員の皆様方に、御臨席賜りましたこと、このよき日に、式場全体に、花を添えていただいたことに対し、最大限の感謝を申しあげます。本当にありがとうございます。

 

 只今卒業証書を授与され、ここに晴れやかに卒業を認定されました、三五六名の卒業生の皆さん、卒業誠におめでとうございます。また、ここまで御子息、御子女の成長を見守りつつも、三年間の中で、幾多の困難に遭遇しながら、共に前を向き、歩んでこられた保護者の皆様方に対しましても、本当におめでとうございます。という言葉を述べさせていただきたいと思います。

 

 さて、冒頭に申しあげた通り、幾多の困難に打ち勝つこと、変革の波に乗る。のまれないためにも必要になってくることは、目線を変えて物事に対峙することなのです。プロゴルファーがカップインを狙い、グリーン上の様々な位置からボールを見るのは何故か。また、映像の臨場感を増すため、テレビ局の番組制作者はドローンを多用し、鳥瞰図のように広義的な視野の中から、位置や方向づけを見出す工夫をするのは何故か。それは、固定化された場面から全体を把握することも大切ですが、主観に頼らず、より客観的に事態を把握することが大切だと感じるからです。単一的な視野から見る景色と、複眼的視野から見る景色との差は歴然な差があり、固定観念からの脱却がいかに大切かを教えてくれています。

 

 また、大局的に自らの思考や裁量権を行使するためには、物理的・精神的な中に宿る「余白」を利用する、楽しむ心も大切であると言われています。「余白」とは、作成した文章の四方向に発生する空白部分であり、通常、多くは何も記されない、記述されない部分です。この部分にあえてものの見方や思考、考察、判断や情報を記し、中心部に清書して文言化、文章化することが考察力を深化させる方策として提唱させています。行動面からは、「余白」の中に「余裕」をもって生活することが求められます。普段よく目にしているホームページや、モバイルから提供される情報も、びっしりと詰まっていてカラフルなものよりも、シンプルなものの方が見易く捉えやすく感じます。また、行きたいページや箇所を見つけやすいという利点もあります。

 

 いくら、仕事上で活躍しても、類まれな技術や創造力をもっていても、白の「余白」 = ゆとりや空白がないと、黒の部分 = 本質が台無しに。スケジュールがビッシリで忙しい。個人的な時間がとれない。趣味や余暇に時間が割けない。心のゆとりがないというのは、白(余白)のバランスが悪いからなのです。

 

 「余白」は主に物理的な空間や時間の空白を指し、余裕は心理的なリソースや能力を指します。両者を組み合わせることで、より充実した生活や効果的な仕事をすることができます。「余白」を持っていると、「余裕」が生まれやすく、逆もまた然りです。

 

 昔から、「親の背を見て子は育つ」と申します。さらに今は、親の生き方までを、子が注視する時代になったのかも知れません。卒業する皆さんは、これから様々な道を歩んでいきますが、身体的・精神的・社会的に良好な生活をおくるとともに、自らの姿そのもの、生き様に対し、他人から憧れを抱かせるような人物になっていただきたいと思います。行動に対しては常に一呼吸置き、「余裕」を持つ中から「余白」を楽しみながら充実感を持つ。工夫する生き方を実践していってください。また、その中で共存する、共生していく仲間たち同士が、幸せや、生きがいを感じられるような社会づくりに、皆さん自身が貢献していただきたいと思います。明るい未来を構築できるのは、若い感性を持続することができる、ここに集った三五六名なのです。

 

 最後になりますが、お子様の成長を喜び、本日を迎えることができた保護者、御家族の皆様、繰り返しになりますが、本当に御卒業おめでとうございます。月日が流れるのは早いものです。今後ますます、その情景が心に染み入り、振り返ることになるかもしれません。また親子で気持ちが高揚することも、今日が最後になるのかも知れません。なぜならば、お子さんは明日から成人として自らの意思で行動していかねばならないからです。是非、今までの生活全般をかえりみるとともに、今日がより良い一日となるよう、心ゆくまでお話合いいただければと思います。

 

 卒業生の皆さん。皆さんが残してくれた魂の片鱗を、ひとかけらだけでも良いのです。是非、上尾高校の若い命の泉に残していっていたければと思います。

 

 持続的な幸福を夢見るとともに。

 上尾高校は永久に皆さんの、我らの母校なのです。

 本日は誠におめでとうございます。

 

 令和六年三月九日

                     埼玉県立上尾高等学校  校長  嶋村 秀樹

 

今年度末最終評価をいただきました(学校評価懇話会)

懇話会テーマは「正常化した学校行事を体験して」です。

全日、定時制生徒会関係、日々学校内で光り輝き、活躍している生徒に参会願いました。

評議員さんを含めて熱心な協議が行われました。

 

会の終了後も生徒間同士、全定のコラボや協力体制の下、行事を盛り上げたいと、話し

合いを続けていました。

学校評価や完成したシステムシートはこの後HPに掲載します。

令和5年度第3学期始業式講話より

令和5年度第3学期始業式講話

 

 皆さんおはようございます。(定時制課程向け:こんばんは)新たな年を迎えることができました。生徒の皆さんにおいては、大きな事故の報告もありませんでした。各々が家族や親戚、友人らと楽しく年越しを過ごされたことと思います。

 元日には北陸(石川県を中心に)で大地震が起きましたが、未だ行方不明者が多数いらっしゃいます。亡くなられた方も三桁を超え、令和始まって以来の大震災となりました。また、連続して航空機事故も発生しました。自然の猛威の中で人間はちっぽけなものと思いましたし、命を大切に生きていきたいと感じました。お悔みを申し上げるとともに、亡くなられた方々の御冥福をお祈りしたいと思います。皆さんも心の中で祈ってください。また、いつ何時この関東地方にも自然災害が起きるかわからないという危機感を常に持ち、日ごろの学校生活を真面目に行いながら、過ごしていっていただきたいと願っています。

 さて私は、年末にある本屋に立ち寄り、ベストセラーのコーナーから『リセットの習慣』という本に出合いました。皆さんは「自律神経」というワードはご存じだと思いますが、自律神経をくくって考えるには「交感神経」と「副交感神経」があることをまず覚えてください。「交感神経」とは、自分で、自分の意志で動かすことのできるもの(手・足・口)です。反して「副交感神経」とは、自分の意志では動かすことのできないもの(血管や内臓)などです。

 簡単に言えば「交感神経」は車のアクセルペダルのようなものであり、運動をしたり、緊張したりするときに高まるように出来上がっています。一方、「副交感神経」は車のブレーキのようなもので、リラックスしているときに優位に働くものです。

 皆さんの生活の中で、朝起きてから一日を始めるため活発になる、「活動モード」と就寝に近づき、体を休めリラックスに向かうため活発になる、「休息モード」の両者の割合などが狂い、体調が悪く、精神が安定しないことはありませんか?起床時間になっても起きない、就寝時間になっても寝付けない。夜にスマホやゲームに没頭しすぎたり、昼夜逆転していたり、起床し、「交感神経」が稼働できずにいる。また、夜中に体を休めるべき時間に活動をしていることが多くなると、当然「副交感神経」が優位に働きません。そのように人間の体は出来上がっているのです。最高の力を最適な場所や時間帯に発揮できるのは、まさにこの2つの神経が、体内で上手く働いているからなのかと思います。

 人の身体は、流れに乗ることは得意であり悪循環に遭遇するようにできているのです。

 一方で、流れを変えるのはとてもは苦手なのです。

 

〇アフターコロナで変えたい流れとは(実践をもとに)

 体調がすぐれない、なんとなく元気がない、学校に行きたくない、友達と交わることも特に楽しくない、勉強や部活動に身が入らない。 → 悪循環=欠席過多、不登校

 ・戻そうという気持ちから、新たに始めること(強めに自分にリセットをかけること)

  なんとなく続けていることから、思い切って変えてみることが大切なのです。

 (例)本書を参考にし、自分なりに行っているリセットは以下の通りです。

    ・新しい朝の習慣をつくる。(交感神経を向上させ活動的に)

      散歩、湯沸かし、朝食の用意、着替え順をつくる

    ・プラスワンを試す。(自分から相手にアプローチ)

      いろいろな方々への声掛け(店員さん、運転手さん)、感謝の意

    ・一日の流れをイメージする。(就寝前なら次の日の行動を考えて)

      電気を消す前に(主にウオーキングの経路、会議、発言、原稿)

    ・ゴールではなくスタートを目指して生きる。(進路決定、合格、その後4年間)

      退職後に向けたイメージづくり、思い切った断捨離

 なんとなく自律神経について把握できる本書を、機会あったら流し読みしてみるのも良いのではないでしょうか?人間とはホントにちっぽけな存在でありますが、精神的にもろく、自分でよい流れを遮断している人がほとんどです。リセットしながら、神経の流れを良い方向に向けてください。

 本書はリセットの方法について項目をたてて多く紹介しています。

 残り少なくなった令和5年度を有意義に過ごすために。自己の進路を切り開いていくために。

 今、小項目の変化をつけながら生活してみることはいかがでしょうか。

                      以上で始業の講話(挨拶)を終わりとします。

 

※(参考文献) 小林 弘幸 氏  『リセットの習慣』(日経ビジネス文庫)

令和6年始動

新年あけましておめでとうございます。

元日に北陸にて、大型の地震がありました。被害に遭われた方々には、お悔やみ、お見舞い申し上げます。

令和6年、辰年、天にも昇る勢いで学校を活性化させていきます。そして、地域の方々から信頼を得て、『埼玉に上尾高校あり』を体現します。生徒が生き生きと成長するにするには、教職員の弛まぬ努力が必要です。地に足をつけ、全員が思う存分活躍できるよう、所属長として地ならしをしていきます。

 

どうぞ今年も上尾高校をご贔屓に、宜しくお願い致します。

皆さんの御健勝、御活躍を、心よりお祈りいたします。

 

令和5年度第2学期終業式講話より

令和5年度第2学期終業式講話

 

 皆さんおはようございます。(定時制課程向け:こんばんは)令和5年もあと少し(数日)を残すばかりです。様々な出来事を思い返しながら、新しい年を迎える準備をしていただければと思います。

 さて、令和6年(2024年)7月3日は何が行われる日でしょうか?
 20年ぶりに、お札(紙幣)日本銀行券の図柄が変更となります。

 千円札は、破傷風(世界中の土などの環境に存在します。土などで汚れた傷(きず)から、破傷風菌芽胞が入り込み、傷のなかの酸素のないところ(嫌気状態)で菌が増え、毒素を出す恐ろしい病気です。)を予防・治療する方法を開発した微生物学者で、「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎を肖像に採用することになりました。柴三郎は、「医者の使命は病気を予防することにある」と確信するに至り、予防医学を生涯の仕事とする決意をしました。

 五千円札は、津田梅子(津田塾大学の創設者)アメリカ生活の中から、女性の地位に大きな差があることに衝撃を受け、奨学金制度や「女子英学塾(現在の津田塾大学)」を創設し、日本の女性の地位向上に尽力しました。当時の日本には、女性が高等教育を受ける機会はほとんどなく、自立にはほど遠い状況だったようです。

 そして一万円札はご存じの通り埼玉県にゆかりのある渋沢栄一です。会社設立や、大学の創設、慈善事業に従事した渋沢栄一の偉業については時間の関係上、この場でお話はしませんが、今回はこの3名を代表し、渋沢栄一の「欲を持つこと」について触れたいと思います。

 その前に、この3名に共通することとはいったい何でしょうか?答えは、広い視野を持っていたこと、海外の現状を日本に照らし合わせ、いかに日本の発想や現状が遅れをとっているのかを、早期に見抜いたことではないでしょうか。

 また、様々な挫折の中から自己の方向性を見出し、研究と修養を実践したところも同様です。

 渋沢栄一の人生は挫折と波乱万丈のものでした。

 挫折①

 元々は尊王攘夷派(天皇を敬い、外国人を日本から追い払う)の志士だったのに、若気の至りのクーデター(高崎城を乗っ取って幕府を倒す)に失敗して徳川慶喜に仕えることになった。

 挫折②

 第二のキャリアがスタートしたと思ったら、大政奉還(徳川慶喜が朝廷・明治天皇に政治をする権限を返還した出来事)でそこから先のキャリアが望めなくなった。

 挫折③

 明治政府で第三のキャリアがスタートして大蔵省のナンバー2まで上り詰めたものの、トップとぶつかって辞職することになった。

 渋沢栄一が度重なる挫折にもかかわらず、日本の経済力を高めることに貢献できたのは、未来を信じることができたからともいわれています。こうあるべきだ、こうありたいという野心に燃えていたからなのでしょう。

 

無欲は怠惰の基である

 

 欲がないのは現状に甘んじ、何も課題を見出さず、ただ受け入れている状態であることを、渋沢栄一は説いています。

 欲望を正しく使うか、悪く使うか、使い方によっては争いが起きる。渋沢栄一のみならず、前述した2人も同様、官尊民卑(政府が絶対で民間を見下す差別的な思想)の時代背景があった中、世の中をもっとよくしたい。世の中の人のために尽くしたい。民間の活力を向上させたいという大きな欲が、功績となって生まれたのだと思います。

 皆さんも是非現状に満足することなく、新たなステージ(学年があがる、卒業する、上級学校に行く、就職する)で幅広い分野で力を発揮することを、心より期待しています。

最後に

学問は一種の経験であり、経験はまた一種の学問である

                              渋沢栄一「学問と教育」より

 

 経験によって得られる理解は不可欠です。どんな時代でも、机上の理論だけでは太刀打ちできません。行うことはすなわち学ぶことです。

授業公開及び第2回学校説明会 お世話になりました 御参会に感謝いたします

本日は午前中が授業公開、午後は学校説明会が開かれました。

沢山の受検生の皆さん、学検まで残り102日を切り、徐々に勉強の分量も多くなり、ペースもあがってきているのではないでしょうか。親子で一生懸命話に聞き入る姿は、とても新鮮でした。

 

 本日のメニューは...

 1 オープニング 演劇部・吹奏楽部

 2 進路状況説明 進路指導主事

 3 学校説明   生徒会役員

 4 入試説明   教頭

 5 エンディング 筝曲部

 

 その後、希望者の方に対し、個別相談が行われました。

  

  

  

 次回は1月13日(土)です。皆さんを全力で応援させていただきます。

 是非申し込み、御参加いただけることを楽しみにお待ちしています。

 本日はお世話になりました。

 

 

開催されました 未来学び研究授業

地歴公民科の岡田教諭(マイスター)における研究授業・授業公開が行われました。

教育局関係、東京大学、県内の先生方の熱心な視線と参観の下、「政治経済:国民所得と経済成長の講義が、生徒のグループ活動をメインに行われました。

   

  

メイン課題として

 

 〇国の豊かさを基準として考えられるものを、挙げてみよう。

 〇あなたにとって豊かな国はどんな国ですか。

 

各グループで話し合い、考えたものを付箋紙に起こして、重要度の高低で貼り出してみました。

若者らしい発想があふれ、参観者の皆さんも納得されていました。

これからは総探も含め、是非外部と連携しながら、学んだことを外部発信(アウトプット)できる能力が必要です。自ら考えているだけでなく、伝えること、意見を言うことで、知識定着が何倍にもなるのです。

3年生のこの時期になっても、斜に構えたり協調性の無い生徒が皆無なのも、本校がいかに優れた生徒集団の集まりかということを知ることのできた時間でした。

 

 

校長より

ps:

ご心配をおかけしましたが、体調も戻りつつあります。今後も相変わらずのご協力とご支援を賜りたく存じます。保護者、受検生の皆様方、様々な場面で上尾高校にいらしていただき、学校に対して忌憚のないご意見を頂ければと願っております。体調管理に留意し、折り返し地点から徐々にペースを上げていきたいと考えております。