ワンダーフォーゲル部
【ワンダーフォーゲル部】秩父警察署/山岳警備隊山岳救助セミナー(長瀞げんきぷらざ)
8月24日(土)埼玉県警・秩父警察署・山岳警備隊の主催する山岳救助セミナーに参加しました。
午前中は、座学として県内の山岳事故発生事例や救助要請の方法を学びました。
また、さらにヘリコプターで救助されるために、自分の位置をパイロットに伝えるための方法を学びました。
広い山の中で、どのようにして自分の位置を伝えるか、これが最も重要です。
次に、山岳事故が発生した際の搬出訓練です。
60kgのダミー人形を利用したのですが、なかなか持ち上がりません。
女子部員も持ち上げて、さらに背負ってみましたが、これも一苦労です。
次に、ザックを利用した搬出訓練を受けました。
ザックを逆さにして背負うのですが、ザックのひもが肩に食い込みます。
午後は、水難救助訓練です。
山岳警備隊の警察官の指導を受け、まずはしっかりとライフジャケットとヘルメットを着用します。
しっかりとヘルメットとライフジャケットを着用したことを確認し、
もし、仮に川に落ちてしまい溺れてしまった時の訓練を全員でおこないました。
長瀞の川は、流れが急でプールとは全く異なります。
また、長瀞に飛び込むことなど、普段では絶対に体験できないことです。
万が一、川に落ちてしまった場合は、川下に足を向ける姿勢、すなわち「ラッコの姿勢」で救助を待ちます。
そこで、救助ロープの投げ込みですが、これはかなり難易度が高いです。
救助ロープがなかなか要救助者まで届きません。
そして最後は、ラフティングです。
対岸に取り残された要救助者を想定し、全員でボートを漕ぎ対岸に向かいます。
また途中、船で溺れた人(警察官)の引き上げ訓練も行いました。
今回の体験会は、山岳警備隊の紹介ということで開かれたものですが、ワンゲル部としても山岳事故を防ぐために事前に知識と経験を増やしていかなければなりません。
また、秩父警察署の山岳警備隊の方々は、普段は警察業務に従事されておりますが、いざとなれば私たち登山者の救助に向かうそうです。
私たちの部員の中からも、将来、山岳警備隊になりたいと思ってもらいたいものです。
埼玉県警、秩父警察署山岳警備隊の皆様方、お忙しい中、誠にありがとうございました。
【ワンダーフォーゲル部】月例8月登山 in 両神山
8月20日、8月の月例登山として両神山に登ってきました。
9時40分、白井差登山口到着。
早速、地権者の山中豊彦様から登山コースに関する講義を受けます。
山中様は、山岳救助のエキスパートで、数多くの遭難者を救出してきました。
また山中様のお父様は、かつて両神村の村長を務めており、浩宮様(今上天皇陛下)が両神山の登山をされた際、案内人として随行されたそうです。
10時5分、登山開始。
木々に囲まれた静かな登山コースを、隊行動として一列で登ります。
30分ほど歩くと名瀑「昇竜の滝」に到着しました。
山中様の説明だと、かつてはここで修験者が身を清めてから入山したそうです。
12時10分、ブナ平到着。
白井差ルートは時間は短いのですが上り坂が多く、全員がヘトヘトになっていました。
せっかくの昼食も、黙り気味です。
13時10分、山頂到着。
樹林帯を超え、生徒たちは岩場の山頂に大喜びでした。
16時20分、白井差登山口に無事下山。
山中様から生徒たちにスイカの差し入れをいただきました。
ヘトヘトの体に、スイカが染み入りました。
下山後、閉講式。
部長から山中様へ感謝の言葉を述べ、山中様からも今後の激励と安全登山に関する注意事項を受けました。
今回も無事に下山できたのは、登山口から山中豊彦様の御案内があったおかげです。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
【ワンダーフォーゲル部】全国大会(福岡インターハイ)報告
報告が遅くなりましたが、8月2日~6日にかけて令和6年度全国高等学校総合体育大会登山大会が実施されました。本校からは、A隊(男子)が参加・健闘してきましたので、報告いたします。
8月1日
この日は、福岡県への移動日です。羽田空港から福岡空港まで飛行機で行き、監督リーダー会議が行われる「そえだ公民館」に向かいました。会議の後、旅館「ふくせんか」に行き、そこで泊まりました。次の日からいよいよ全国大会。初めての全国大会で緊張しながら休んだ1日でした。
8月2日
荷物整理の後、そえだ公民館に向かい、開会式に参加しました。その後は幕営地である「英彦山青年の家」へ向かい、そこで知識審査(ペーパーテスト)を実施し、その後テントの設営審査、炊事審査を行いました。選手本人なりには「よくできた」とのことでした。次の日からは、いよいよ登山開始です。
8月3日
3:30に起床し、朝食・荷物整理を済ませ、5:30に出発。行程は以下の通りです。
行程:英彦山青年の家……鷹巣原駐車場……上仏来山分岐……しゃくなげ荘跡……雲母坂……銅鳥居……奉幣殿……産霊神社……中岳……北岳……高住神社……英彦山青年の家
大会中、監督隊は、選手とは別行動だったので、限定的にしか写真が撮れませんでしたが、雰囲気でもお伝え出来たらと思います。
途中通った奉幣殿は長い階段を上らなければならず、気温も高い中、メインザックで登るのは過酷でした。奉幣殿自体は、立派な社殿があり、階段には茅の輪がありました。山行途中だったので、選手たちは参拝する時間はありませんでしたが、また機会があるときはゆっくりお参りしてほしいですね。
8月4日
前日と同様、3:30に起床、5:30出発です。予定ではメインザック行動だったのですが、気温が高く熱中症の危険性もあったため、急遽サブザック行動になりました。この日の行程は以下の通りです。
行程:英彦山青年の家……高住神社……薬師峠……北岳分岐……ケルンの谷……南岳……材木石……大南神社……三呼峠分岐……奉幣殿……鷹巣原駐車場……英彦山青年の家
荷物も身軽になり、体も登山に慣れてきたため、前日に比べて余裕の表情で山行を楽しんでいました。道のりは前日より長かったですが、アップダウンはそこまで激しくなかったため、監督隊ともども、歩行や景色を楽しめました。ケルンの谷では、たくさんのケルン(石積み)がありました。どんな経緯でこんなにできたんでしょうか。
8月5日
山行最終日です。前2日間は、英彦山青年の家に戻りましたが、この日は、宿舎「ふくせんか」に戻る日だったので、幕営地から出発し、斫石峠までの長い道のりを歩きました。
行程:英彦山青年の家……鷹巣原駐車場……奉幣殿……玉屋神社……汐井川渡渉点……深倉分岐……岳滅鬼峠……岳滅鬼岳・岳滅鬼山……三国境……宝珠山……釈迦ヶ岳分岐……斫石峠
深倉分岐からはようやく選手と監督が一緒に行動でき、短い中でしたが、生徒との山行を顧問も楽しみました。その時からは審査の対象ではなかったので、みんなリラックスすることができました。深倉分岐のところではギターを弾く先生、それに合わせて歌う選手、手拍子をいれる多くの人たちがいて、楽しい雰囲気の中、最後の道のりをスタートできました。
ちなみに、岳滅鬼山(がくめきやま)という名前を見て、『鬼滅の刃』の舞台か! と思われるかもしれませんが、実際のところ関係ないのだとか。しかし、岳滅鬼山の看板の後ろには、禰豆子と伊之助が!
8月6日
朝食を済ませて、閉会式会場へと向かいました。長かったようで、あっという間の1週間でした。事前準備は大変でしたが、終わってみれば良い思い出です。つらくも楽しい大会を過ごさせてもらいました。
また、埼玉県にいるだけでは出会えなかった人々と出会えたことが、何よりの収穫です。選手たちも、友達の輪が広がったようでした。この全国大会がゴール、ということではなく、ここからがスタートです。埼玉に持って帰ってきた今、少しでも人生の糧にできればよいのではないかと思います。暑い中でしたが、お疲れさまでした!
これにて、3年生が全員、引退となりました。いままで応援し、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。
【ワンダーフォーゲル部】夏合宿 in 八ヶ岳(第3日目/ 最終日)
【7月30日(火)】(第3日目/最終日)
合宿最終日、前日のうちに行者小屋から赤岳鉱泉に移動し幕営。
3日目は硫黄岳に登りました。
6時に赤岳鉱泉を出発し、曇り空の中硫黄岳を目指しました。
赤岩の頭から先は、森林限界を超え、西風が強くなりました。
8時20分、硫黄岳到着。
残念ながらガスがかかっており、楽しみにしていた爆裂火口を除くことができませんでした。
10時20分、赤岳鉱泉に戻り、テントや荷物を片付け、下山開始。
15時、美濃戸口に到着し、チャーターしたバスに乗り込み、学校にもどりました。
3日間を通じ、山岳連盟の加藤会長や鈴木副会長から直接指導を受け、部員たちは多くの登山技術を学び、たくさんの経験ができました。
加藤会長様、鈴木副会長様、熱心なご指導ありがとうございました。
【ワンダーフォーゲル部】夏合宿 in 八ヶ岳(第2日目)
【7月29日(月)】合宿第2日目
午前6時、行者小屋出発。
加藤富之会長と鈴木百合子副会長の丁寧で優しいご指導を受けながら登り、
9時に地蔵尾根を登り八ヶ岳の主峰である赤岳に到着しました。
そこから文三郎尾根を目指します。分岐点で阿弥陀ヶ岳を目指すA班と、行者小屋へ下るB班に分かれます。
B班は、11時に行者小屋に到着しました。
天候にも恵まれ、最高の登山日和でした。
【ワンダーフォーゲル部】夏合宿 in 八ヶ岳(第1日目)
7月28日(日)から30日(火)の2泊3日で八ヶ岳夏合宿を実施しました。
今回は特別講師として、埼玉県山岳・スポーツクライミング協会の会長である加藤富之先生と、副会長の鈴木百合子先生にも御同行いただき、御指導いただきました。先生方は海外の名だたる山を複数登られた御経験のある、日本でも指折りの先生です。
バスをチャーターし、6時30分上尾高校集合、7時出発。11時に美濃戸口に到着しました。
それから重い荷物を背負って行者小屋まで歩きます。途中、いくつかの山小屋に立ち寄り、休憩をとりながら登り、17時に行者小屋に到着しました。
そこで不思議なことが起こります。副会長の鈴木百合子先生が女子の班を引率してくださったのですが、なんと男子の班を追い越し、行者小屋に1番で到着したのです。女子の班は、先生から重い荷物があっても疲れない登り方を伝授してもらったようです。
到着後、受付後にテントを設営します。
21時に消灯・就寝しました。
【ワンダーフォーゲル部】生徒商業研究発表大会 優良賞受賞!!
ワンダーフォーゲル部として、7月26日さいたま文学館で開催された、「第29回埼玉県高等学校生徒商業研究発表大会」に出場しました。これは、生徒が高校時代に研究したテーマを発表するいわゆる「プレゼンテーション大会」です。他の学校は、商業系のコンピュータ部や商業研究部が出場する中、ワンダーフォーゲル部として出場するのは、過去の大会例をみても、おそらく初めてだったと思います。
ワンダーフォーゲル部は、日ごろから登山する山域について座学として調査・研究していたので、それを発表しました。テーマは「東アルプスを推進しよう!」です。
具体的には、日本は、北アルプス・南アルプス・中央アルプスを総称して「日本アルプス」と呼んでいますが、それに瑞牆山・金峰山・甲武信ヶ岳等を加えた山域を「東アルプス」として加えること、そして、奥秩父山域の魅力を全国に発信するために、奥秩父の魅力である「苔」をイメージしたグリーンカレーをご当地カレーとして開発し、定着させること、同時に登山者に安全登山を普及しようという内容です。
発表した部員だけでなく、多くの部員たちは、ワンダーフォーゲル部に所属し数多くの山に登ってきました。単に登るだけでく、地域観光の活性化にどうつなげるについても考えながら登山を続けてきたと聞き、顧問としても、部員たちが日ごろからそのような「考える登山」をおこなっていたことを知り、感服しました。
また、発表する姿勢も堂々としたもので、それにあわせてスライドをクリックするタイミングもよく、実に息の合った前部長と前副部長でした。
【ワンダーフォーゲル部】夏合宿直前7月歩荷訓練登山(武甲山/奥武蔵】
7月13日(土)、秩父の名峰である武甲山に登りました。
これから夏合宿を迎えるにあたり、その直前訓練として男子は15kg以上、女子は10㎏以上をザックに詰め、歩荷訓練を実施しました。
前日が大雨であったため、登山道は高温多湿です。
30分に1回を目安に休憩を取りながら、安全第一で登ります。
2年生の先輩たちの指導を受けながら、1年生もがんばって登ります。
13時30分、全員が無事登頂。
持ち上げた水は、山頂のトイレ用タンクに補充します。
山頂トイレは登山者が持ち上げた水を利用します。
ワンゲル部の部員たちの頑張りが、他の登山者の皆様方のお役にたてたのではないかと自負しております。
山頂からは秩父盆地を見下ろすことができました。
とはいえ、今の高校生です。すぐにスマホの電波チェックをしてました。
都合で欠席した部員を除き、41人という大人数で登りましたが、事故無く全員が無事に下山できました。
【ワンダーフォーゲル部】インターハイ結団式に行ってまいりました
7月12日(金)に、さいたま市文化センターで行われた、インターハイに向けた結団式に参加いたしました。
埼玉県代表の選手が集い、激励のお言葉をいただきました。
登山のインターハイは8月2日~6日です。
少しでも良い結果が出せるよう、入念に準備をしていきたいと思います。
応援の程、よろしくお願いいたします。
【ワンダーフォーゲル部】気象予報士先生による気象講座
6月24日(月)、(株)ヤマテンの気象予報士である窪田先生をお招きし、夏山の気象講座を開催しました。
夏に限らず山麓と山頂では気象が異なることが多く、気象遭難が多発しているとのことで、気象リスクの想定とリスクへの対応方法を学びました。
窪田先生は、スライドを使って、地上天気図と高層天気図を組み合わせた予報の方法をわかりやすくご説明くださいました。特に高層天気図の500hPaと850hPa面の気温の比較方法によって、落雷や局地豪雨のリスクを把握する方法は、とても具体的でした。
さらに、雷が発生した時にどこに避難すべきか、さらに雷に遭遇した時の体勢など、すぐにでも活用できる方法をご講義くださいました。
顧問としても、「気象遭難は人災である」との決意を新たにし、生徒の安全を最優先に考え、生徒の指導をしてまいります。