校長室だより

3年生 本校卒業生の弁護士に学ぶ

3年生 人権教育講演会
本校卒業生の弁護士に学ぶ
18歳選挙権・働く人の権利

 本日、3、4限目、卒業を前にした3年生が、関根貴生弁護士の講演を聞きました。関根弁護士は平成5年に本校を卒業し東京理科大学に進学。卒業後は横浜の私学の名門、桐蔭学園中学・高等学校の理科(物理)の教師になりました。28歳で一念発起し弁護士を目指して中央大学の法科大学院に入学。10年かけて弁護士となり、昨年12月に上尾市内に事務所を開設されました。

関根弁護士は本校卒業生で、元理科(物理)の教師

 今回の講演は二部構成。第一部は「選挙する前に知っておきたい『国民主権・三権分立・立憲主義等』」というテーマで18歳選挙権の行使に向けて、前提となる重要な概念について日本国憲法の前文や関連する条文に触れて講義してくださいました。
 憲法前文は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」と始まることを指摘し、国民が代表者を選ぶだけでなくその後も継続的に行動することが大切であると。
 第二部は「社会に出る前に学ぼう『働く人の権利等』」。弁護士として仕事をする中で特に「貧困」と「労働問題」に関わることが多いと言います。働く人の権利を知ると同時に職場で何か「おかしい」と感じる扱いを受けた時にどこに相談すべきか、その窓口の存在を知っていることが役立つと話してくださいました。
 理不尽な状況を我慢して受け入れてしまうことで将来の可能性を失わないように、早めにいろいろな人の力を借りられることが重要であると。
 上尾高校の先輩として「働き方と生き方」についても多くの有益なヒントを与えてくださいました