校長室だより

令和4年度第2学始業式校長式辞より

令和4年度第2学期始業式校長式辞

                                 

 夏季休業も終了し、本日から非常に長いスパンの2学期が開始となります。多くの学校行事を過ごしやすい気候の中で行うことで、皆さんの成長を垣間見ることができる季節です。学びの場として、机上の理論では達成できない充実感が得られることでしょう。皆で協力し「自主的」かつ「利他的」(後ほど出る)に、コロナを言い訳に殻に閉じこもらない学校生活が送れるよう、本日から準備を整えていただきたいと考えています。

 

 大きな事故もなく、このように全員が一同に会し決意を新たにしながら、目標を達成すべく勉学や学校行事に励むことができることは、私自身このうえない幸せと感じています。

 

 さて私事となりますが、夏季休業中の8月後半に全国高等学校PTA連合会の研修旅行にて、石川県(能登半島、金沢近辺)に出向きました。埼玉県団の一員として、約百数十名の皆さんと3日間寝食、行動を共にしました。(県団以外にも多くの埼玉県PTAの参加がありました)

 

 今回の行程中、私はまざまざと、「求心力」というパワーを感じました。「求心力」を持つ(人為的、個々の努力だけでは無理)ことの大切さを、この研修旅行の中で、ある学校のPの方から教えていただいたような気がします。ちなみに、その方は上尾ブロック(上尾、桶川、伊奈)の高等学校で役員をやられています。私も教頭時代に知り合い、6・7年前から引き続き親交を深め、多々お世話になっている方です。とてもパワフルな魅力的な女性です。

 

ここはお名前は隠し、以下Yさんと申しておきます。

・Yさんの傍には必ず誰かがいます(それも他校の方です)

・Yさんのその日の行動は常に皆の話題に上ります

・Yさんの行動に引き寄せられることが多々あります(行く先々で)

・Yさんは決して出しゃばりません(私が私がということは決してありません)

・Yさんの名前は埼玉県団の全員が知っています(驚くべし誰に聞いても)

・Yさんは情に厚いのです(以前本校会長の弔事に真摯に対応下さいました)

・Yさんの行動は迅速かつ丁寧です(写真をとれば即配布)

・Yさんは自分の誕生日会を旅行解散日までに設定、多くの方の出席を確実なものとしました。無論私も、腕をつかまれ、いの一番に誘われましたが...

 

 「求心力」とは、周囲の人々を惹きつけて、その人を中心に行動を起こしていくことのできる力を意味しています。対義語は、「遠心力」です。力のかかる方向を考えればわかりますね。

 

 また、今回の全国大会の講中で、「利己的と利他的」の話がありました。「利己的」とは、よく自分勝手のように思われがちですが、成長過程においては利己的にならざるを得ないことは多々あります。「利他的」とは、自己犠牲を省みず他者のために尽くす姿が想像されます。まさにこの「利他的」な発想は、「求心力」のある人間が確立される前提のように、私は思いますが如何でしょうか。

 

 コロナ禍の中、リモートやデジタルツールを多様化する生活が増えてきています。便利なことが学校生活を大きく変えていく、学びを継続させる要因として定着することは、大きな価値があることとして捉えます。しかしながら、「求心力」を持つこと、「利他的」な行動をすることなど、繋がりが希薄になる現世では達成できないことなのかも知れません。繋がりの中で意見をぶつける。疑問に思うことを問いかける。「求心力」のある人間として成長できることは、対人間同士の関わりがすべてと捉えます。

 

 2学期は、大いに他者との触れ合いの中で、自己の感性を豊かにしていただきたい。他者に対し敬意を持て接する中で、「利他的」な行動がとれることで、「求心力」を自分のものにできることを確信する。そんな繋がりを、ささやかではありますが、実践してもらいたいと切に願っております。

 本日から皆さんの活躍に期待するとともに、自らの成長を共に確認していければこのうえない喜びです。年齢を重ねた私自身もまた一つ精神的に成長できるよう頑張ります。

 今しかない、今しかできないことは多く存在します。

 力を結集して学校の発展のため、実践に移していきましょう。

 

令和4年9月1日 

校長 嶋村 秀樹