校長室だより

ちょこっと授業参観④

 本校を卒業し、教員を目指している大学生が6月に5人、9月にも5人が実習を行います。今日も教育実習生の研究授業が続きます。

保健行政という高校生にはあまりなじみのない分野の授業。教育実習生には少しハードルが高いのではと思いましたが、それは杞憂でした。よく挙手していた中学生が高校生になるとあまり挙手しなくなる話を聞きますが、本校生徒はどんな問いかけにも必ず数名が挙手します。発問には周囲の人と相談してよいなどと、安心して自分の意見を言える仕組み作りをしているのも要因です。授業では間違ってもよいのだという安心感や先生、友人への信頼感があるのでしょう。この実習生の素晴らしいところです。授業後、実習生には「生徒にとっては関心がない単元でも、いかに興味を持たせ、自分ごととして考えさせることができるか、そこが教員としての力量です。50分のうち、生徒の脳が活性化していたのは何分間なのか、よく考えてほしい。家に帰ってノートを見返したときに授業を再現できるノートなのか、それも考えて教員になる準備をしてほしい」と話をしました。

 マット運動を指導する実習生。本校体育授業のルーティン(体操や補強、ボイスランニング)をしっかりこなし、前転、開脚前転、後転、開脚後転のウォーミングアップへ。そして本時の展開である倒立前転の練習に入りました。優しく元気な声をかけ続ける先生の姿が印象的でした。同じ時間帯にもう一人の実習生が研究授業をしていたので、残念ながら、ここで退室。授業終了後、倒立前転がきちんとできる技術的なポイントを聞いたところちゃんと答えてくれました。それを生徒は頭でわかっていても自分の体がどうなっているのかはわからない、今は映像を撮ってすぐ見ることができる時代なので、使ってみたらと話しました。

 同じ時間のもう一人の実習生、日本史の授業です。参照する資料は、資料集の何ページに掲載されているのかを把握しており、下調べのノートに目を落とすことなく生徒の方を向いたまま指示できていました。よく勉強しているなぁという印象を受けました。しかし、説明の時間があまりに長い。ほとんど一人でしゃべっていました。生徒は板書をノートに写し取るだけ。本人が後で校長室に来て、このことを反省していました。「生徒に興味関心を持たせたり、どうしてこうなるのだろう?と疑問を抱かせ、自分から学習に向かっていく力を育てて欲しい。このことが大切で、それを教えられる先生になってほしい」と話をしました。