校長室だより

2015年12月の記事一覧

OB・OG講演会「海猿」寺門嘉之氏

キャリアアップOB・OG講演会「海猿」寺門嘉之 
仕事の流儀(続編)~夢を実現するために~
白い船は巡視船くりこま。この中の個室が寺門さんのオフィス兼居室

 12月18日に本校卒業生で宮城海上保安部、巡視船くりこまの主席航海士/潜水班長である寺門さんをお招きし、2時間にわたって海上保安庁の仕事やご自身の進路体験などについてご講演いただきました。
 寺門さんは特殊救難隊の隊長として映画「海猿」のモデルとなり、今も現役で活躍中です。高校生の父親でもある45歳。
 平成19年に学校創立50周年記念講演をお願いして以来、二度目のご講演をいただきました。
 今回の講演は当初10月末に予定していましたが、数日前に太平洋上の海難事故発生のため救助の出動となり、再度の日程調整で実現しました。
寺門さんは元野球部、182cmの長身。制服の帽子で顔が見えないが
映画のイメージ以上の超イケメンだ

 講演ではまず豊富な写真を用いて、海上保安庁の任務をご紹介いただきました。
 つぎにプロ野球選手→体育教師→海上保安庁と目標を変えてきた自身の進路の歩みについて語ってくださいました。
 さらにNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の密着取材を受けたときの材料などをもとに、失敗が許されない人命救助の仕事についての信条を教えていただきました。

 最後は後輩である野球部員からの感謝の言葉、エールそして全員の校歌斉唱で幕を閉じました。

「苦しい 疲れた もうやめた では 人の命は 救えない」

3年生 本校卒業生の弁護士に学ぶ

3年生 人権教育講演会
本校卒業生の弁護士に学ぶ
18歳選挙権・働く人の権利

 本日、3、4限目、卒業を前にした3年生が、関根貴生弁護士の講演を聞きました。関根弁護士は平成5年に本校を卒業し東京理科大学に進学。卒業後は横浜の私学の名門、桐蔭学園中学・高等学校の理科(物理)の教師になりました。28歳で一念発起し弁護士を目指して中央大学の法科大学院に入学。10年かけて弁護士となり、昨年12月に上尾市内に事務所を開設されました。

関根弁護士は本校卒業生で、元理科(物理)の教師

 今回の講演は二部構成。第一部は「選挙する前に知っておきたい『国民主権・三権分立・立憲主義等』」というテーマで18歳選挙権の行使に向けて、前提となる重要な概念について日本国憲法の前文や関連する条文に触れて講義してくださいました。
 憲法前文は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」と始まることを指摘し、国民が代表者を選ぶだけでなくその後も継続的に行動することが大切であると。
 第二部は「社会に出る前に学ぼう『働く人の権利等』」。弁護士として仕事をする中で特に「貧困」と「労働問題」に関わることが多いと言います。働く人の権利を知ると同時に職場で何か「おかしい」と感じる扱いを受けた時にどこに相談すべきか、その窓口の存在を知っていることが役立つと話してくださいました。
 理不尽な状況を我慢して受け入れてしまうことで将来の可能性を失わないように、早めにいろいろな人の力を借りられることが重要であると。
 上尾高校の先輩として「働き方と生き方」についても多くの有益なヒントを与えてくださいました

野球部 センバツ21世紀枠 関東・東京地区 候補校に!

野球部 センバツ21世紀枠 関東・東京地区 候補校に!

 野球部が来春の甲子園の21世紀枠の候補に選出されました。11月13日に埼玉県の推薦校に選ばれ、今回さらに関東・東京地区の代表として選ばれました。本校を含めて全国9地区の9候補校が出そろいました。1月29日の決定会議で、甲子園に出場する学校がこの中から3校選ばれます。

 甲子園に行けるかどうかは別として、埼玉県勢として初めて、この関東・東京地区の候補校に選ばれたことは大きな誇りです。もちろん秋の県大会での活躍が評価されたことが直接のきっかけですが、野球の成績だけではない「21世紀枠」で上尾高校野球部が評価を受けたことに意義を感じます。校訓である「文武不岐」「自主自律」の実践を目指し、礼儀正しくきびきびと行動する姿を私は日々目にしています。


午前中の大雨が上がって、グラウンド整備に精を出す部員たち


 12月13日(日)には、大宮市営球場で北関東選抜チームと練習・壮行試合を行います。北関東選抜チームは埼玉・茨城・栃木・群馬の4県のトップ選手を集めて編成したもので、12月25日から初の海外遠征でオーストラリアで試合をします。